フォーラム一覧 › フォーラム一覧 › ◆1級インストラクター講座 › 2018年1級インスト9月課題 › 9月課題「行事」徳永真紀子
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2018年9月6日 9:06 pm #4465
平原先生
今月が1級インスト講座最後の課題となります。
よろしくお願いいたします。
最近はイベントで浴衣を着る機会が多くなってきました。9月はそろそろ終わりの時期と思いますが、(藍染めの浴衣は、着物としても着る事が出来るそうですが)、浴衣によくある絞り模様に焦点をあて、今月は「絞りについて」にします。
縫い方の紹介ではなく、絞りの仕組みの紹介ということで課題に取り組みました。
絞りについて
写真1
写真の白い生地は藍染めをする前の模様を絞ったものと、その下にある生地がその模様を藍染めして仕上げたものです。
藍染めをする際 模様づくりに欠かせないのがこの絞りです。
絞りとは、布の一部を縛るなどして圧力をかけ染料が染み込まないようにすることで 染まらない白い部分を模様として表現する技法です。
絞りのなかでも、江戸時代に生まれた絞りは庶民の間でとても人気でした。
現在は shiboriという英語になり、世界中に愛好家がいます。
絞りで有名な産地は、なんといっても名古屋の有松ですが、絞りは藍染めともとても相性がよく、藍の産地徳島でも針と糸を使う縫い絞りがとても盛んです。
今回は、その「縫い絞り」を紹介します。
写真2
縫い絞り(以下絞りと書きます)に必要なものはとってもシンプル。
厚手用の長い針、 丈夫な糸、 皿付き指ぬき、
そして下書き用の青花ペンです。
写真3
皿付き指ぬきがユニークな道具なので どのように使うか紹介します。
役割として、厚い生地でもしっかり縫って、針先をコントロールします。
中指に写真のようにはめます。
写真4
針の頭が指ぬきの穴に当たるようにして、使います。
写真5
実際に、絞りを縫っているときは、こんな感じになります。
写真6
それでは、縫い絞りの工程を簡単に紹介します。
今回は、絞りの中の「雁木絞り」を紹介します。
ジグザグ模様は雁が飛んでいる様子を描いたものだそうです。
まず、青ペンで下書きをします。
写真7
2本どりで、下書きに沿って縫います。
写真8
縫い終えたら、糸を引っ張ります。
写真9
糸をしっかり、しっかり引っ張って絞ります。
ギャザーになった部分、布と布がくっついて圧力がかかっている部分には、藍染液が浸透しないので白くなります。
絞りがあまいと、染め液が入り込んで美しい模様が出ません。
絞った後は、玉結びをして、染めの段階に入ります。
以上が、絞りについて雁木絞りを例に簡単に紹介しました。
写真10
雁木絞りで 大判のハンカチを染めました。
インテリアとして目隠しに使ったり、カバンにアクセサリーのようにつけたりして愛用しています。
浴衣や着物にもよく使われている模様なので、この記事を機会に身近に思っていただけたら幸いです。
徳永真紀子
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2018年9月12日 11:33 am #4508
こんにちは!
1級最後の作品なのですね!
頑張って仕上げていきましょうね。さて、今回も素敵な作品ですが
一枚目からちょっと気になりました。一枚目には絞りの作品を見せたほうがよいかな~と思いました。
そしてこの一枚目が二枚目に。二枚目から九枚目の工程写真は
わかりやすくてよいと思いますが
今回のお写真、光の関係か
全体に白っぽいですね。二枚目
ペンや針の紹介カット。
今だとペンにピンがきていますが
ここでの主役といったらペンなのでしょうか。
材料はどれも大切で、どれが主役かといえば
全部なんです。
そういう時にはなるべく全部にピントが合っていたほうが
よいですよ。
針や指貫はそれほど重要でないように
心理的にも思えてしまいます。材料カットを俯瞰で撮影することが多いのも
俯瞰だとすべてにピントが合うという事も
理由のひとつだと思いますよ。斜めからの撮影でも、もちろんよいので
もう少し全体にF値を上げてもよいかなと思いました。三枚目からは指貫の撮影になるので
指貫が主役。
だから糸巻きなどがぼけていても良いのです。七枚目は
すでに縫い終わっているのですが
どちらかでも途中のほうがよいかも。
針の見せ方がちょっと中途半端にみえます。
それか、針を見せないかにしたほうが
いいですよ。糸やリボンの始まりや終わりって
すごく流れをだして、視線も誘導するし
難しいのです。どちらにするか、ちょっと調整してみてくださいね。
十枚目
悪くないのですが
ここからストーリはあまり感じません。
ちょっと置いた感じです。たとえば、この籠の中が毛糸ならば
それを感じるようなストーリに。
編み棒ひとつあるだけでも違いますよ。手前に編みかけのものがあって
予備の毛糸に布がかけてあるとか。
前からお話していますが
工程は良くても、ここが一番重要です。
常にどんなストーリーかを考えることを
わすれないでくださいね。インテリアとしておいてあるならば
毛糸よりも他の物のほうが
他の人にもイメージしやすいと思うのですが・・・そしてどうしても安易にお花などグリーンを置きたくなりますが
グリーンを入れる花器も
この籠やこれからの季節に合わせるとなると
ガラスでないほうが良かったような気もします。あと、出来上がりをしっかり見せるカットがないので
九枚目の後に出来上がりの布だけのカットがはいったほうが
良いと思いました。
素敵な柄をしっかり見せてあげましょう!では
一枚目は最終カットにつながりしっかりと布を見せているカット
材料カットを全体があまりぼけないようなカット
針の処理をどうするか考えたカット
布だけをしっかり見せたカット
ストーリーを感じる最終カット以上をちょっと考えてみてください。
1級の集大成、頑張ってくださいね!平原
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2018年10月12日 5:04 pm #4813
平原先生
投稿が大変遅くなってしまいました。
時間が経つと、はて?という記憶喪失気味になってしまいましたが、リフレッシュできたぶん、縫い絞りに焦点をあてて考える事ができました。道具の紹介はいらなかったかな? でもあの形の指ぬきはあまり見かけないと思ったので。
「和」というイメージがあるため、まっすぐ縦横を意識しましたが、ちょっと固い印象になってしまうのではと思い悩みました。
よろしくお願いいたします。
タイトル 「雁木絞りを紹介します」
写真1
写真の藍染めのハンカチの模様は、「雁木絞り」と呼ばれています。
雁がV字になって空を飛んでいる様子を表しているそうです。
この模様、どのように作られているんでしょう?
今回は 藍染めと相性のよい「絞り」のなかの「雁木絞り」を紹介します。
写真2
縫い絞りに必要な基本材料です。
糸 引っ張っても切れない丈夫な糸です
指ぬき 次の写真で説明します。
針 丈夫で長め。
青花ペン(チャコペン) 水にぬれると消えます。
写真3
道具の中の「指ぬき」について説明します。
指ぬきは、針をコントロールしたり、押して糸を通しやすくする役割があります。
利き手の中指につけます。
写真4
布を持たない状態で、指ぬきを持っている様子です。
針の頭を指ぬきの穴の部分に当てます。
写真5
布を持ち縫っているところ
親指だけを布の上に出し、布の下で写真4のようにして針運びをコントロールしながら縫い進めます。
写真6
チクチク縫いある程度すすんだら、指ぬきのお皿で針を押して 糸を通していきます。
何重にもなる布に糸を通すので、指ぬきがあると楽です。
写真7
次に 「雁木絞り」の縫い方を簡単に紹介します。
布に青花ペンでデザインをかきます。
今回はバンダナにしました。
写真8
同じ針目で縫います。角は必ず針を出します(いれます)。
6段のジグザグ模様は同時進行ですすめ、途中で絞りながら(糸を引っ張りながら)縫います。糸を節約できるからです。
写真9
縫い終わると きつく絞って玉止めします。
絞った部分は板のように固くなっています。
緩みがあると模様がぼやけ、綺麗な仕上がりになりません。
この後、藍染めの工程に移ります。
今回は「縫い絞り」の紹介なので スキップします。
写真10
染めた後の完成品です。
糸で圧力がかかったところは染まらず白のままです。
藍色と白のコントラストに加え、そしてにじみの部分が奥行きを出しています。
写真11
バンダナサイズなので、使い道はいろいろ。
模様をいかしたいので、ティータイムのランチョンマットに使いました。
縫い絞りの紹介をしました。
模様がちょっと分かることで 藍染めを身近に感じていただけたら嬉しいです。
以上です。
徳永真紀子
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2018年10月18日 7:04 pm #4869
こんにちは!
10月にはいっていたため
遅れてしまってすみません。一枚目ですが
ちょっとそのままズバリ!という感じでしょうか。夏だったら、お扇子とか
ハンカチと一緒にお出かけする物とか
何かあるとよかったかも。これからの季節だとしたら何が一緒だとよいですかね。
あるいはこのハンカチが保管されている状態とか
布がただ置いてあるというのではなくて
このハンカチが何かの状態であるようなカットであったほうが
よかったかな~と思いますよ。最終カットはすっきりとして
染めた布に目も行きやすくてよいと思います。
今回のカットはどちらかというと夏向きでしょうか。
秋から冬にかけての提案であるならば
この藍染めをいかに冬っぽくみせるか考えていくことも
大切だと思います。
白いテーブルクロスを
変えてみるだけでも違うと思いますよ。あと工程は良いですが
9枚目がちょっと他の写真と比べると
ちょっと暗いです。
工程の光も揃うと良かったと思いました。絞った完成品をしっかり見せたのも
良いですね。
これがあって、実際に使っているシーンが
生きてくると思いますよ。藍染のスタイリングに参考にされるとすれば
これからだとストールなどを置き換えて考えると
よいですね。
藍を和テイストだけでなく
洋でもスタイリングできると
さらに身近になっていくのではないでしょうか。
この藍色はとても素敵。
冬にも活躍できそうですよね!
これからの提案も楽しみにしています!平原
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2018年10月26日 11:01 am #5001
平原先生
こんにちは。
ご指導ありがとうございました。最後の課題の投稿が完全にできませんでしたが、これまでいただいたアドバイスを活かしてスタイリングを続けていこうと思います。
有難うございました。
徳永真紀子
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