フォーラム一覧 › フォーラム一覧 › ◆クリエイティブ研究科 › 2018年クリエイティブ12月 › ★最終資料 12月 ドビュッシーイヤー を偲んで未完のオペラ「アッシャー家の崩壊」 馬場 睦
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2018年12月21日 5:58 am #5717
森村先生 マキコ様
お世話になっております。
今年最後の投稿の企画をお伝えいたします。
先日、ドビュッシー研究家としてご活躍のピアニスト&文筆家の
青柳いづみこ先生とお会いする機会をいただけました。
年明け1月に、未完のオペラ「アッシャー家の崩壊」というオペラを
コンサート形式で上演なさるとのこと、
番宣のためのラジオ出演に立ち会うことができましたので、
その様子をお伝えしながら、
今年一年のドビュッシーイヤー(没後100年)の終焉を偲ぶ記事としたいと思います。
森村先生、ラジオ放送告知の記事を書く予定でしたが、
先日高熱でダウンしてからなかなか体調がもどらず、タイミングを逃してしまいました。
折角ご相談にのっていただいたのにすみません!
ラジオの音源をいただけたので、そちらをできるだけ聴いていただき、
少しでもドビュッシーの内面に関心をもっていただける記事を書きたいと思います。
頭を整理するために企画内容を書かせていただきます。
TOP画
コンサート案内チラシ入りスタイリング写真
(チラシ、エドガーアランポーの原作本、ドビュッシーの楽譜などを
俯瞰写真で撮ろうと思っています。)
1、ドビュッシー研究家 青柳いづみこさんのこと。
音楽家とエッセイスト 両立についてのインタビューより。
ドビュッシー研究科となったきっかけ。
2、オペラ原作の作者 エドガー・アラン・ポーについて。
当時のフランスアーティストたちのあこがれの的だった。
怪奇小説とドビュッシーの関係
青柳いづみこさんの著書 「音楽とミステリー小説」についてのエッセイのご紹介)
3、このオペラの魅力について
未完のオペラを市川氏の補筆により日本初 完全上演。
ドビュッシーの心の闇を感じることで、より真実に近いドビュッシーを感じる。
(出演者のみなさま 青柳邸にて)
3、オペラについて語ったラジオ放送の録音(スライドショー・youtsube)
取材時の写真など数枚を文章に合わせて入れていきたいと思います。
Klastylingの雰囲気とはほど遠い、暗い作品にどれだけ興味を持っていただけるか
とても不安なのですが、ラジオのトークはとても明るく、青柳いづみこさんは
とても魅力的な方なので、ひとりでも多くの方にこの音源を聴いてみたいと思うような記事を書きたいと思います。
取り急ぎ企画内容をお伝えいたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。
馬場
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2018年12月21日 10:39 pm #5740
馬場さま
高熱ダウン><
身体が一番ですから、どうぞ無理はなさらずで><少し回復されたということでしょうか。
この企画が見れるのが嬉しいです。企画内容はもちろんOKです!!!
写真の雰囲気も馬場さんワールド楽しみです。
1月の宣伝につながりますように。
森村
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2018年12月25日 6:52 pm #5828
森村先生
メリークリスマス!
温かいメッセージをありがとうございました。
おかげさまでなんとかイベントまでには復活できて、無事演奏も果たせました。
コンサート前にスタイリング写真は撮ったのですが、なかなか文章まで書く余裕はなく、ようやく先ほど落ち着いて書きあげましたので新たにアップします。
どうぞご指導お願いいたします。
馬場
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2018年12月25日 8:13 pm #5829
タイトル
ミステリー小説はお好き?ドビュッシー未完のオペラ「アッシャー家の崩壊」補筆日本初上演♪(ラジオ放送音源あり)
ドビュッシー研究家青柳いづみこさん ラジオインタビュー(音源付き)&
未完のオペラ「アッシャー家の崩壊」補筆上演コンサートのご案内。
扉
TOP画
本日の担当は、OTOHA Pianosalon主宰&フォトスタイリストのOTOHAです。
今年2018年は、フランスの作曲家ドビュッシーの没後100年ということで、
3月の命日に「ドビュッシー没後100年 音の画家と言われた天才作曲家はゲスの極み?」の記事をアップいたしました。
この記事でもご紹介したように、数々のメディアを通して、暗い色調の部分がある新たなドビュッシー像が発信された一年でもあったと思います。
闇が多く、不完全な人間だからこそなお、愛おしさを覚えるのは、私も年を重ねたからでしょうか。
喜びの中の悲しみ、歓びの中の不安、悦びの後のむなしさ。
特に中期以降のドビュッシーの織りなす音の色彩は、色んな感情を呼び起こしてくれます。
メモリアルイヤーの終焉を偲んで、本日はそんなドビュッシーの最後の夢だった未完のオペラ「アッシャー家の崩壊」についてお伝えしたいと思います。
写真1
このオペラの原作となった「アッシャー家の崩壊」の作者エドガー・アラン・ポー。ドビュッシーにとって生涯のアイドルでした。
注)怪人二十面相の江戸川乱歩とは、別人ですよ(笑)江戸川乱歩もポーに憧れて、この名を命名したそうです。
ドビュッシーは、ポーの怪奇、幻想の世界をオペラ作品として創り上げることを目指すようになります。
ドビュッシー研究家第一人者として、今年は特に大活躍でいらしたピアニストであり、文筆家の青柳いづみこさんの代表作「ドビュッシー 想年のエクトプラズム」によると、ドビュッシーだけでなく「フランス語圏の文人たち」の「ポーかぶれ現象」を起こしていたほど大人気だったとか。
このオペラに着手した頃のドビュッシーは、既にフランスを代表とする作曲者として名が知られており、私生活でも富裕な銀行家の夫人エンマと出逢い、ようやくブルジョア世界に仲間入りしていたそうです。
その後ドビュッシーは、エンマ夫人に合わせた生活水準に実際の経済が追い付かず、生活費を稼ぐためにヨーロッパ各地を大嫌いな演奏旅行することに。
そして、やがて直腸癌に侵され仕事もできなくなり、貧困と病による痛みに苦しむ日々を送り、このオペラを未完のまま、この世を去ることになるのです。
そんなドビュッシーの最後の夢だった未完のオペラ「アッシャー家の崩壊」が青柳いづみこさんのプロデュースにより、来年1月11日、日本ではじめてコンサート形式による試補筆上演されることになりました。
写真2
コンサート情報
https://ondine-i.net/tconcerts/article_opera
幸運なことに先日、私は青柳先生宅での練習風景を見学させていただくことができました。
写真3
ピアニストの青柳いづみこさんと一緒にピアノ伴奏なさっているのは、未完の部分を補筆なさった作曲家の市川景之氏。
青柳先生が「市川さんは、ドビュッシーの歌曲をくまなく熟知なさってて、伴奏もたくさんなさっているのよ。」とおっしゃると
「そのドビュッシーが歌曲に書かなかった一歩先の狂った世界を書かねばいけなかったのが、大変なんですよ」と市川先生が苦笑。
「イヒヒ♪」と笑うとてもお茶目な青柳先生。
写真4
そんな和やかな練習の合間の風景とはうってかわって、緊迫した場面のアリアを歌いあげてくださったロデリック・アッシャー役のバリトン松平 敬氏。
写真5
このオペラの見どころとも言える壁石に独白するシーンを歌ってくださいました。
ドビュッシーは痛みのためモルヒネを打ち、幻覚を見ながら、主人公ロデリック・アッシャーと自分の気持ちを重ねて書いたのだそう。
眠れぬ夜を経験したおとなたちに捧げるオマージュとも言えるアリア。
深く胸を打たれます。
この時の演奏を録音したものを12月20日 FM調布「東京オアシス」の番組内で放送されました。
番組パーソナリティの木山みづほさんが、この時の放送をyoutsubeにアップしてくださったのでこちらでもご紹介いたします。
(エラーが起こるといけないので、埋め込み動画を後でマキコさんに直接お送りします。)
番組全体は、とても気さくで明るく、とても楽しいおふたりのトークが繰り広げられています。
前半は青柳先生の青柳いづみこさんのご紹介、ドビュッシーとの出逢い、そして後半は、「アッシャー家の崩壊」という作品について。
青柳いづみこ先生のピアノ演奏もお聴きすることができます。
ラジオ放送ですので、お掃除しながら、もしくはお節料理作りながら、どうぞお楽しみください。
最後に青柳いづみこさんと素敵なオペラコンサート御出演者の皆様。
写真6
左から
根岸一郎(バリトン)、松平 敬(バリトン)、森下 唯(ピアノ)、
青柳いづみこ(ピアノ)、市川景之(補筆・ピアノ)
(敬称略させていただきました。)
この日、お会いできなかった盛田麻央さん(ソプラノ)のマデリーヌのアリアも大変楽しみにしています。
ミステリー小説お好きな方は、お正月休みには、ポーのミステリー小説や青柳いづみこさんの音楽ミステリーついて書かれたエッセイなどをおすすめします。
Blog リンク
(スタイリングに使ったポーの小説や音楽ミステリー本についてBLOGに書きます。)
それでは、みなさま良いお年をお迎えください。
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2018年12月27日 4:20 pm #5849
馬場さま
復活&演奏お疲れ様でした!!
音源添付も楽しみにしております。
最終資料お待ちしてますね~^^
森村
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2018年12月28日 2:43 am #5855
森村先生 マキコさん
こんばんは。
二年前のサティメモリアルイヤーの年末も記事をアップしていただいたのだなと
思い出しました。
本当に今年もありがとうございました。
一部、原作の挿絵となった絵とポスターをスクショしたものを載せてみました。
記事掲載後、BLOGにスタイリングのモチーフにした書籍3冊と
楽譜のことを書きたいと思います。
では、今年最終投稿いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
タイトル候補
1 ピアニストで人気エッセイスト 青柳いづみこが語る「ドビュッシー最後の夢」~ラジオ対談音源付き
2 ミステリー小説はお好き?ドビュッシー未完のオペラ「アッシャー家の崩壊」補筆日本初上演(ラジオ対談音源あり)
3、ドビュッシー研究家青柳いづみこさん ラジオインタビュー(音源付き)&
未完のオペラ「アッシャー家の崩壊」補筆上演コンサートのご案内。
扉
TOP画本日の担当は、OTOHA Pianosalon主宰&フォトスタイリストのOTOHAです。
今年2018年は、フランスの作曲家ドビュッシーの没後100年ということで、
3月の命日に「ドビュッシー没後100年 音の画家と言われた天才作曲家はゲスの極み?」の記事をアップいたしました。
この記事でもご紹介したように、数々のメディアを通して、暗い色調の部分がある新たなドビュッシー像が発信された一年でもあったと思います。
(ドビュッシー関連BLOG→☆☆☆)
喜びの中の悲しみや不安、悦びの後のむなしさ。
特に中期以降のドビュッシーの織りなす音の色彩は、彼の心の闇を現し、新たな魅力となり、私たちの心を捉えます。
メモリアルイヤーの終焉を偲んで、本日はそんなドビュッシーの苦悩を音楽にしようと生涯試みた、未完のオペラ「アッシャー家の崩壊」についてお伝えしたいと思います。
写真1
このオペラの原作となった「アッシャー家の崩壊」の作者エドガー・アラン・ポー。ドビュッシーにとって生涯のアイドルでした。
注)怪人二十面相の江戸川乱歩とは、別人ですよ(笑)江戸川乱歩もポーに憧れて、この名を命名したそうです。
写真2
ドビュッシーは、ポーの怪奇、幻想の世界をオペラ作品として創り上げることを目指すようになります。
ドビュッシー研究家第一人者として、今年は特に大活躍でいらしたピアニストであり、文筆家の青柳いづみこさんの代表作「ドビュッシー 想年のエクトプラズム」によると、ドビュッシーだけでなく「フランス語圏の文人たち」の「ポーかぶれ現象」を起こしていたほど大人気だったとか。
このオペラに着手した頃のドビュッシーは、既にフランスを代表とする作曲者として名が知られており、私生活でも富裕な銀行家の夫人エンマと出逢い、ようやくブルジョア世界に仲間入りしていたそうです。
その後ドビュッシーは、エンマ夫人に合わせた生活水準に実際の経済が追い付かず、生活費を稼ぐためにヨーロッパ各地を大嫌いな演奏旅行することに。
そして、やがて直腸癌に侵され仕事もできなくなり、貧困と病による痛みに苦しむ日々を送り、このオペラを未完のまま、この世を去ることになるのです。
写真3
そんなドビュッシーの最後の夢だった未完のオペラ「アッシャー家の崩壊」が、青柳いづみこさんのプロデュースにより、来年1月11日、ハクジュホールにて日本ではじめてコンサート形式による試補筆上演されることになりました。
写真4
エドガー・アラン・ポー生誕210年 ドビュッシー 最後の夢「未完のオペラ アッシャー家の崩壊」(コンサート形式による試補筆上演)
こちらがその練習風景です。
写真5
ピアニストの青柳いづみこさんと一緒にピアノ伴奏なさっているのは、未完の部分を補筆なさった作曲家の市川景之氏。
青柳先生が「市川さんは、ドビュッシーの歌曲をくまなく熟知なさってて、伴奏もたくさんなさっているのよ。」とおっしゃると
「そのドビュッシーが歌曲に書かなかった一歩先の狂った世界を書かねばいけなかったのが、大変なんですよ」と市川先生が苦笑。
「イヒヒ♪」と笑うとてもお茶目な青柳先生。
写真6
そんな和やかな練習の合間の風景とはうってかわって、緊迫した場面のアリアを歌いあげてくださったロデリック・アッシャー役のバリトン松平 敬氏。
写真7
このオペラの見どころとも言える壁石に独白するシーンを歌ってくださいました。
ドビュッシーは痛みのためモルヒネを打ち、幻覚を見ながら、主人公ロデリック・アッシャーと自分の気持ちを重ねて書いたのだそう。
眠れぬ夜を経験したおとなたちに捧げるアリアとも言えるでしょ。
深く胸を打たれます。
この時の演奏を録音したものが、12月20日 FM調布「東京オアシス」の番組内で放送されました。
写真8
12月20日放送FM調布「東京オアシス」 青柳いづみこ先生インタビュー
番組パーソナリティの木山みづほさんが、この時の放送をyoutsubeにアップしてくださったのでこちらでもご紹介いたします。
★動画埋め込みスペース★
(エラーが起こるといけないので、埋め込み動画を後でマキコさんに直接お送りしました。)
前半は青柳いづみこ先生のご紹介、ピアニストと文筆家の両立のこと、ドビュッシーとの出逢いなど
そして後半は、「アッシャー家の崩壊」という作品と2019年1月11日の上演について。
とても気さくでユーモア溢れるおふたりのトーク、きっと楽しんでいただけることと思います。
ラジオ放送ですので、お掃除しながら、お節料理作りながら、
どうぞお耳を傾けてみてください。
最後に青柳いづみこさんと素敵なオペラコンサート御出演者の皆様。
写真9
左から
根岸一郎(バリトン)、松平 敬(バリトン)、森下 唯(ピアノ)、
青柳いづみこ(ピアノ)、市川景之(補筆・ピアノ) (敬称略)
この日、お会いできなかった盛田麻央さん(ソプラノ)のマデリーヌのアリアも大変楽しみにしています。
それでは、みなさま良いお年をお迎えください。
写真・文
OTOHA
https://www.instagram.com/otoha_photo/
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